昭和41(1966)年7月にテレビ放映が開始された空想特撮シリーズ『ウルトラマン』と翌年放映開始の『ウルトラセブン』は、怪獣ブームの嚆矢となった『ウルトラQ』に続き、必殺技を駆使して闘う巨大ヒーローというキャラクターによって新たな世界観を提示し、日本を代表するエポックメイキングな特撮映像となりました。
『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』は、1980年代前後から新たな文化的位置を獲得し始め、番組を見て育った世代によってアートの視点から再評価が進んでいきます。彫刻家・成田亨や画家・高山良策らによって生みだされたヒーローや怪獣のデザイン・造形の仕事があらためて注目される一方、精巧なフィギュアや特撮にインスパイアされた現代アート作品が生みだされています。『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』は、昭和40年代から今日にいたる私たちの視覚文化のなかで大きな位置を占めるに至っています。
本展では、ウルトラマンや怪獣のデザイン画のほか、立体の造形物、撮影当時の貴重な記録写真、怪獣フィギュア、映像インスタレーションなど約400点の展示を通して、現代日本におけるひとつの重要なサブカルチャーとなった『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の世界をアートの視点から検証します。
会期
2012.7.7 [土] - 9.2 [日]
休館日
月曜日(7月16日は開館)
開館時間
午前10時〜午後5時30分(入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般1100円(880円)、大高生880円(710円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
主催
埼玉県立近代美術館
特別協力
円谷プロダクション
展示協力
西村祐次(M1号)
企画協力
北海道立旭川美術館、北海道新聞社、キュレイターズ
協力
青森県立美術館、JR東日本大宮支社、FM NACK5