常設展示室 1F 2009 MOMASコレクション 第3期

2009.10.24 [土] - 2010.1.24 [日]

西洋の美術-印象派からピカソまで

ピサロ、モネ、ルノワールら印象派を代表する画家から、デルヴォー、ピカソまで、当館のコレクションを代表する西洋の近代絵画をまとめて展示します。コレクション展示といえども、これだけまとまった形で当館所蔵の西洋近代絵画を見られる機会はなかなかありません。さらに、登録美術品2点(ドラクロワ、モネ)もあわせて紹介します。

日常に潜むもの-室内の小宇宙

このコーナーでは、「室内の小宇宙」/「静物-沈黙が語るとき」/「内を見つめる」/「窓―光を求めて」の4章構成で、草間彌生、駒井哲郎、森田恒友、山本容子、脇田和など、さまざまな美術家による多様なジャンルの作品をご紹介します。
室内は、そこに住んでいる人や家族にとって最も日常的な空間でありながら、外部からは最も閉ざされた、謎めいた空間でもあります。「親密さ」と「閉鎖性」が交差する室内というモチーフは、多くの美術家を魅了してきました。ときに暖かく、ときに神秘に溢れる室内の世界をお楽しみください。

ミューズ・フォーラム:芸術と素朴―〈プリミティヴ〉なるものと現代

障害をのりこえて制作を続ける工房集(こうぼう しゅう、川口)の描き手たちの作品と、暮らしや儀礼と密接に関わりながら伝承されてきたインドの民族画の現在に焦点を当てます。それぞれの魅力的な世界をお楽しみいただきながら、芸術の源、描くことの根源性を問い直す手掛かりとします。
常設展示室では、「川口太陽の家 工房集」の7人の描き手たちの清々しく不思議なリアリティに富んだ作品を、中津川浩章氏のナビゲーションでご覧いただきます。1階ギャラリーでは、濃密な儀礼と豊かな自然を背景に生み出されたインドの民族芸術のエッセンスを、ミティラー美術館(新潟県十日町市)の代表的作品でお楽しみいただきます。(企画協力:ミティラ―美術館、中津川浩章と工房集の仲間たち)

会期

2009.10.24 [土] - 2010.1.24 [日]

休館日

月曜日(ただし、11/23、1/11は開館) 年末年始(12/25~1/4) 臨時休館日(12/8、1/12)

開館時間

10:00~17:30  (入場は17:00まで)

観覧料

一般200円(120円)、大高生100円(60円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
※企画展観覧券をお持ちの方は、あわせてMOMASコレクションもご覧になれます。

クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》1888-89年

展示室の様子:静物-沈黙が語るとき

展示室の様子:内を見つめる

1階ギャラリー

佐々木省伍《はっぱ》特別出品:川口太陽の家 工房集蔵

MOMASコレクションロゴ

埼玉県立近代美術館では、2008年度より「常設展」という呼称を「MOMASコレクション」に改めました。当館の常設展では2002年度以降、外部からの借用作品や現存作家のご協力によって、所蔵作品を核としつつも従来の常設展のイメージに捉われない、企画性の高いプログラムを実施してきました。名称変更はこうした意欲的な姿勢を示そうとするものであり、これまで以上に充実した展示の実現を目指しています。

※MOMAS(モマス)は埼玉県立近代美術館(The Museum of Modern Art, Saitama)の略称です。