第一次大戦後から1930年代にかけて、「花の都・パリ」には、世界各国から芸術家が集い、繚乱たる個性を開花させて、エコール・ド・パリ(パリ派)とよばれる芸術家群が生まれました。この展覧会では、モディリアーニ、シャガールら西洋の巨匠たちの珠玉の作品によってエコール・ド・パリの輝きを紹介するとともに、この時期にパリを訪れた日本の画家たちの動向に焦点を当て、彼らの巴里憧憬の夢の軌跡を追いかけます。
エコール・ド・パリの寵児となった藤田嗣治。藤田同様の成功を夢見てパリ画壇で活躍した海老原喜之助ら。パリで日本画を描いて人気を呼んだ蕗谷虹児ら。“画家たる者、一度はパリへ”と遊学した日本画家の土田麦僊ら。また、留学の成果をいち早く日本に伝え、日本の近代洋画の展開に大きな影響を与えた里見勝蔵や佐伯祐三らもいます。さらに、パリの喧噪から遠く離れたフランスの寒村で静かに制作をしていた斎藤豊作。彼のもとには、長谷川 潔、岡鹿之助ら個性的な画家たちが集い、豊かな時を過ごしていました。
これら様々な展開をみせた日本人画家たちの作品群をとおして、パリに集い、パリに生きた彼らの情熱と苦悩の一端をご紹介します。
会期
2007.1.6 [土] - 2.12 [日]
休館日
月曜日(ただし、1月8日(月・祝)および2月12日(月・休)は開館します。) ※祝日の翌日〔1月9日(火)〕は開館します。
開館時間
10:00~17:30 (入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般1,000円(800円)、大高生800円(640円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
主催
埼玉県立近代美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
後援
フランス大使館
協賛
花王株式会社
協力
ディミトリ・サルモン(ルーヴル美術館絵画部門学術研究員) 大野芳材(青山学院女子短期大学教授)