企画展「イン・ビトウィーン」関連イベント
ジョナス・メカス映像作品上映会&トーク

日時

① 第1回
11月12日(日)13:30~15:40(開場は13:00)

② 第2回
12月24日(日)13:30~15:15(開場は13:00)

③ ゲストによるトーク
清原惟(映画監督・映像作家)× 井戸沼紀美(「肌蹴る光線」主宰)

12月24日(日)15:30~[1時間程度](第2回上映会終了後)

* 上映プログラムの詳細は下記を参照。 

場所

2階講堂

定員

各回60名(事前申込制、先着順、複数申込可)

参加費

無料

申込方法

下記URL(埼玉県電子申請・届出サービス)からお申し込みください。(先着順)
※ ①~③のうち、ご希望の回にお申込みください。(複数申込可)
※ 受付開始日:10月3日(火)午前10時

①第1回:11月12日(日)13:30~15:40 ※終了しました。
 https://apply.e-tumo.jp/pref-saitama-u/offer/offerDetail_initDisplay?tempSeq=60296

②第2回:12月24日(日)13:30~15:15
 https://apply.e-tumo.jp/pref-saitama-u/offer/offerDetail_initDisplay?tempSeq=60311

③ゲストによるトーク:12月24日(日)15:30~[1時間程度]
 https://apply.e-tumo.jp/pref-saitama-u/offer/offerDetail_initDisplay?tempSeq=60306

※12月24日(日)開催のジョナス・メカス映像作品上映会(第2回)は、事前申し込みをいただいた方のキャンセルに伴い、若干数当日席をご用意いたします(先着順)。 当日12:30より講堂前に待機列を設けます。ご参加される方が揃ってから列にお並びください。なお、お待ちいただく場所に限りがありますので、時間前の列形成はお控えいただきますよう、ご協力お願い申し上げます。

プログラム

①第1回:11月12日(日)13:30~15:40 *16mmフィルムによる上映(映写:コガタ社)
(1)「いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年」

Paradise Not Yet Lost, or Oona's Third Year
1979年/カラー/90分/16㎜
配給|メカス日本日記の会

1977年に撮影したフィルムから編まれた6部構成の日記映画。ニューヨークでのメカス一家の生活風景のほか、スウェーデンやオーストリア、ポーランドそして祖国リトアニアを訪問したときの旅の様子などが収められる。タイトルの通り、3歳になる年を迎えた娘ウーナの無邪気で可愛らしい姿がたびたび登場。映像を通して、メカスの家族に対する慈愛に満ちたまなざしを感じとることができる、家族アルバムのような作品。

 「いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年」

(2)「富士山への道すがら、わたしが見たものは…」

On My Way to Fujiyama I saw…
1996年/カラー/24分/16㎜
配給|メカス日本日記の会

1983年と1991年の来日時に愛用のボレックスで撮影した映像による、メカスの「日本日記」。東京、京都、奈良、大阪、福岡、帯広、山形…と、訪問した日本各地の風景や人々との交流の様子がメカス独自の視点で切り取られている。全編を通して流れている即興的なパーカッションの音楽は、アンソロジー・フィルム・アーカイヴズ(メカスが設立した映画美術館)に居候していたリトアニア人の打楽器奏者によるもの。

 「富士山への道すがら、わたしが見たものは…」

②第2回:12月24日(日)13:30~15:15 *デジタルによる上映
(1)「アンディ・ウォーホルの授賞式」

Award Presentation to Andy Warhol
1964年/モノクロ/12分/デジタル(オリジナル:16mm)
配給|RE:VOIR

1964年、『フィルム・カルチャー』誌はアンディ・ウォーホルに独自の映画賞を授与する。その授賞式の様子を収めた短編映画。ジェラルド・マランガやアイビー・ニコルソンといったウォーホルのファクトリーでおなじみの人物も姿を見せており、60年代アメリカのアートシーンの断片がうかがえる。

「アンディ・ウォーホルの授賞式」
©Jonas Mekas, courtesy of Re:Voir

(2)「カシス」

Cassis
1966年/カラー/4分30秒/デジタル(オリジナル:16mm)
配給|RE:VOIR

フランスのプロヴァンス地方にある小さな港町、カシス。1966年7月、メカスは映画作家ジェローム・ヒルを訪問するためこの場所に滞在した。朝から日没までのカシスの海の様子を収めた、実験的な作品。

「カシス」
©Jonas Mekas, courtesy of Re:Voir

(3)「サーカス・ノート」

Note on the Circus
1966年/カラー/12分/デジタル(オリジナル:16mm)
配給|RE:VOIR

アメリカのサーカス団・リングリングブラザーズ・サーカスによる3つの演目を捉えた短編映画。手ブレや早回しを効果的に用いた映像が、サーカスのリズミカルな動きと呼応する。本作は、「カシス」とともに、代表作「ウォールデン」の一部として組み込まれている。

「サーカス・ノート」
©Jonas Mekas, courtesy of Re:Voir

(4)「楽園のこちら側」

This side of Paradise
1999年/カラー/34分/デジタル(オリジナル:16mm)
配給|RE:VOIR

1972年の夏、メカスはモントークにあるアンディ・ウォーホルの別荘で、ジャッキー・ケネディの子どもたちに写真と映画の撮り方を教える機会を得る。本作は、彼らと過ごしたひと夏の瑞々しい記録である。
「それは友とともに、生きて今ここにあることの幸せと歓びを、いくたびもくり返し感ずることのできた夏の日々。楽園の小さなかけらにもたとえられる日々だった」―ジョナス・メカス
ジョナス・メカス(木下哲夫訳)『ノート、対話、映画』せりか書房、2012年、203頁より

「楽園のこちら側」
©Jonas Mekas, courtesy of Re:Voir

(5)「Cinema is Not 100 Years Old」

1996年/カラー/4分/デジタル(オリジナル:ビデオ)
配給|RE:VOIR

メカスのロフトで撮影されたビデオ作品。この作品自体が一種の映画マニフェストであり、「terrorist」という攻撃的な言葉とともに踊るメカスの姿からは、彼らしい前衛の精神を読み取ることができる。

「Cinema is Not 100 Years Old」
©Jonas Mekas, courtesy of Re:Voir

(6)「ザ・テーブル」

The Table—Temporality of My Life on Earth, ah! my friends!
1991年/カラー/28分/デジタル(オリジナル:ビデオ)
配給|メカス日本日記の会

メカスの家を訪れた友人たちと大きなテーブルを囲み、食事をしたり歌ったりする情景を中心に収めたビデオ作品。映像には詩人・アレン・ギンズバーグや吉増剛造の姿も見える。

「ザ・テーブル」