モネやピサロなど西洋の風景画から、斎藤与里、林倭衛、野見山暁治ら日本の近、現代の洋画家の作品、さらに橋本雅邦の山水画を加え、日本と西洋の風景表現の違いを探ります。
常設展示室 1F 2005 MOMASコレクション 第2期
2005.7.27 [水] - 10.30 [日]
描かれた風景―日本と西洋の近代絵画
キュレーターの視点 - <点>と<網>
〈点〉と〈網〉という視点から、瑛九、草間彌生、リキテンスタイン、マン・レイの収蔵作品に、現代作家の新たなアプローチを示す特別出品の作品を加えて、〈点〉と〈網〉が地と図のように反転したり、平面作品にも空間的な広がりを感じていただけるように構成しています。
森田恒友の素描と版画
セザンヌ風の風景描写をいち早く日本に伝えて活躍しながら、日本の湿潤な風土に油絵具はしっくり合わないとして、洋画を離れて水墨淡彩の世界に新境地を開拓し「平野の詩人」と評された森田恒友の素描にスポットを当てて紹介します。
ミューズ・フォーラム-ARDAの宝島探偵団
ARDA(NPO芸術資源開発機構)の企画協力により、「Hunting Museum! サイを追跡せよ」を実施します。これは、美術館の空間を宝島に見立てて、マップを手にシンボル・キャラクターのサイの足跡を追いながら、館内を巡っていろいろな発見を楽しむプログラムです。夏休みに美術館を訪れる子どもたちに美術館の色々な楽しみ方を提供します。
会期
2005.7.27 [水] - 10.30 [日]
観覧料
一般200円(120円)、大高生100円(60円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
※企画展観覧券をお持ちの方は、あわせてMOMASコレクションもご覧になれます。
-
カミーユ・ピサロ《エラニーの牛を追う娘》1884年
-
瑛九《青の中の黄色い丸》1957-58年
-
草間彌生《A.Q.INFINITY NETS》1960年
-
森田恒友《緑野》1927年
-
シンボル・キャラクター:サイ
埼玉県立近代美術館では、2008年度より「常設展」という呼称を「MOMASコレクション」に改めました。当館の常設展では2002年度以降、外部からの借用作品や現存作家のご協力によって、所蔵作品を核としつつも従来の常設展のイメージに捉われない、企画性の高いプログラムを実施してきました。名称変更はこうした意欲的な姿勢を示そうとするものであり、これまで以上に充実した展示の実現を目指しています。
※MOMAS(モマス)は埼玉県立近代美術館(The Museum of Modern Art, Saitama)の略称です。